ソフトしっくいについてのQ&A
Q1. ソフトしっくいはどんな塗り壁材ですか?
Answer ソフトしっくいは天然素材の塗り壁材です。多くの塗り壁材は「アクリル樹脂」を主成分にして、その中に炭酸カルシウムやわずかな珪藻土などを混ぜ込んで塗り壁材にしています。こういった塗り壁材は、一見天然素材風ですが内容成分が違いますので、調湿効果や消臭効果、対アトピーなどへの作用は期待できません。
Q2. ソフトしっくいの主成分は何ですか?
Answer ソフトしっくいは古くから日本で漆喰として使われている消石灰と炭酸カルシウムを主原料とし、調湿消臭効果をより高める珪藻土、抗菌性・抗ウイルス性のあるファイバー高機能新素材をバランスよく配合してあります。
Q3. 消石灰(けしせっかい)についてもう少し詳しく教えて下さい。
Answer 漆喰の主成分である消石灰は、石灰岩や貝殻などを高温の窯で焼いて精製したものです。石灰が固まる仕組みは乾燥と炭酸化(空気中の二酸化炭素を吸収する)によるもので、石灰が石灰岩に変わる過程と同じです。一般的に石灰と言うと消石灰を指します。
Q4. 珪藻土についてもう少し詳しく教えて下さい。
Answer もともと珪藻土とは、海などに生息していた珪藻というプランクトンの死骸が堆積したものです。主成分はケイ酸質でそこに0.1~1ミクロンの超微細な穴が開いており、そこに水分や空気を取り込むため調湿や消臭、遮音効果があります。
珪藻土そのものは固まらないので、漆喰に加えることによってさらなる調湿、消臭効果が期待できます。ただし入れすぎると強度不足になるため10%以下が望ましいとされています。
Q5. ファイバー高機能新素材をもう少し詳しく教えて下さい。
Answer 特許を取得した技術で、セルロース繊維内にゼオライトを高密度で結晶化させています。この成分により「消臭性」・「抗菌性」・「アレルゲン不活性化」・「ウイルス抵抗能力」が高まることが立証されています。
また最近では放射性物質の吸着効果、PM2.5等の吸着効果のある他商品にも使われています。
Q6. ソフトしっくいの建築基準法上での取扱いを教えて下さい。
Answer ソフトしっくいは国土交通省が定めたホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン等の有害物質をほとんど含んでいないため告示対象外建材として扱われます。
Q7. フォースター(F☆☆☆☆)は取得していますか?
Answer はい、日本仕上材工業会によってフォースター(F☆☆☆☆)建材として認定されていますので、内装の使用面積に制限はありません。認定番号は です。
Q8. ソフトしっくいは不燃材料ですか?
Answer ソフトしっくいは本格的な漆喰のため、建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第9号の規定に基づき不燃材料に認定されています。
Q9. ソフトしっくいは塗ってからどれくらいで固まりますか?
Answer ソフトしっくいは施工後、だいたい1~2日で触っても大丈夫なくらいに硬化します。ただし消石灰の特徴として空気中のCO2を吸収しながら徐々に硬化していきますので完全に硬化するには約1か月程度かかります。乾いた後は表面強度も高く多少のひっかきや水に濡れても大丈夫です。
Q10. ソフトしっくいは乾いた後も手に粉がつきますか?
Answer いいえ、エターナルアースは乾いた後は手にも洋服にも粉っぽく付くことはありません。ただし、季節等によって硬化までの時間が異なりますのであらかじめご了承ください。
Q11. ソフトしっくいは水に濡れても大丈夫な塗り壁材ですか?
Answer はい、多少の水がかかっても大丈夫です。ただし常に水がかかるような洗面台まわり等での使用は推奨できません。
Q12. ソフトしっくいは酸性ですかアルカリ性ですか?
Answer 弱アルカリ性の塗り壁材です。Ph値は10.7程度です。これは理想的なPh値です。これより高いPh値だと強アルカリとなり常在善玉菌まで殺してしまいます。その結果、子供の抵抗力まで弱めてしまうことになるからです。よって弱アルカリ性は理想的なのです。
Q13. カラーは何色ありますか?
Answer ホワイトを含めて全6色のカラーが用意されています。お部屋のイメージや感性によってお選び下さい。
Q14. カラーは最初から付いていますか?
Answer いいえ、最初から色は付いていません。ペール缶の中に同封されている「カラーボトル」を入れることでご希望のカラーになります。カラーボトルの液体を残らずすべていれて、撹拌機で5~10分程度撹拌して下さい。 N-0スノーカラーはそのまま施工して下さい。
Q15. 新築の場合の下地処理について教えて下さい。
Answer ソフトしっくいの下地は新築住宅の場合、一般的なプラスターボードで大丈夫です。プラスターボードの繋ぎ目やビス頭を推奨のパテ材で埋めて全面にパテ処理をします。プラスターボードの繋ぎ目にはファイバーテープを貼って強度を高めます。その後仕上げは一度塗りで行います。
Q16. その他の下地の場合について教えて下さい。
Answer 木部やコンクリートの場合、アクが出る可能性がありますので推奨のシーラーを塗って下さい。
Q17. 仕上げには何の道具を使って施工しますか?
Answer 一般的にはコテ仕上げをお勧めします。パターンは職人さんと打ち合わせすることで様々な模様が付けることができます。薄塗で一度塗り仕上げが一番良いでしょう。
またフラットな仕上げを希望される場合は吹き付けも可能です。吹付口を選ぶことでパターンも変えることができます。一度に厚く吹くよりは二度吹きでの仕上げをお勧めします。
ローラーでの仕上げも出来ますが、細かい部分の処理や透けてしまうこと考えますとあまりお勧めはできません。
Q18. リフォームの場合について教えて下さい。
Answer 一般的なビニールクロスの場合、剥がさないでその上から施工できます。手順としては汚れを雑巾で軽く拭き取り、クロスの繋ぎ目にはファイバーテープを貼ります。剥がれている部分は糊やタッカーで貼りなおします。その後クロスの凹凸模様を消す意味の含めて全面にパテ処理をします。仕上げ塗りは新築の場合と同じです。
Q19. ビニールクロス以外の場合について教えて下さい。
Answer 繊維壁や砂壁の場合、さわってボロボロ落ちてしまうようでは塗れません。その場合は剥離剤か霧吹きを使って水分を含ませてヘラなどで落としてください。下地がしっかりしているようでしたら、その上からエターナルアースは施工可能です。プリント合板やベニヤへの施工は密着性やアクの可能性から全面に下塗りが必要です。
Q20. 1缶でどのくらい施工できますか?
Answer ペースト状の材料が1缶に20Kg入っています。塗りパターンや塗り厚にもよりますが、だいたい20~23㎡くらい施工可能です。
塗り厚は1~1.5㍉程度の薄塗りを推奨します。内装用塗り壁材の中ではトップレベルの施工面積です。